9月26日NYマンハッタン市内にあるリンカーンセンターにてThe 46th New York Film Festivalがスタートした。
国内外の映画祭ですでに注目を受けている作品から新作映画まで幅広いジャンルの作品が期間中上映される予定。(開催期間:9月26日〜10月12日)

あいにくの雨に見舞われた中オープニングナイトが開催された。
オープニング作品となったのは第61回カンヌ国際映画祭、コンペティション部門で最高賞パルム・ドールに輝き注目を集めているローラン・カンテ監督の『クラス(原題:Entre les murs)』。
本作はまったく演技経験のない子供たちを起用しフランスが抱える教育現場の問題を描いた作品。
上映前にはオープニングナイトの会場となったAVERY FISHER HALL前に設けられたフォトセッションコーナーに生徒役を演じた子役たちがドレスアップし監督と共に来場した。

夜8時から始まったオープニングナイト、『クラス』上映前にローラン・カンテ監督が拍手に包まれながら登壇。「ありがとうございます。自分の作品がオープニングで上映されることはとても光栄です。」と来場者へ感謝の言葉を送った。また「今日は私一人ではありません。」と切り出しプロデューサーそして劇中に登場している生徒たち10人の名前を監督自ら一人ずつ読み上げ紹介した。
上映終了後には、ボックスシートから映画を鑑賞していた監督、生徒たちにスポットライトが当てられ会場に拍手の音が鳴り響く中オープニングナイトは終了した。

The 46th New York Film Festivalには日本から黒沢清監督の『Tokyo Sonata(現題:トウキョウソナタ)』が上映予定。またIN THE REALM OF OSHIMAと題された大島渚監督トリビュートイベントが映画祭期間中行われ、大島監督の代表作やアメリカ未公開作品などが上映される予定。

(Report:大野恵理)