愛か映画か—。若手監督・堀井彩の注目作 映画『窓辺のほんきーとんく』初日舞台挨拶にキャスト陣が登壇
人間の孤独や絶望、その果てにある希望を描き出す手法を用いつつ、社会からはみ出した大人たちの青春(性春)を温かく、どこか懐かしく、人間臭く描ききった映画『窓辺のほーきんとんく』が9月27日(土)に公開初日を迎え、主演の辻岡正人をはじめ、吉沢明歩、安藤彰則、神楽坂恵、今野悠夫、椎葉智、ホリケン。、友光小太郎、浅利英和、増田俊樹、そして監督の堀井彩(ほりいひかる)が、池袋シネマ・ロサにて行われた初日舞台挨拶に登壇した。
本作は、徹底した肉体描写で孤独な魂の彷徨を描き、水戸短編映画祭、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、インディーズムービー・フェスティバルなどで波紋を投げかけた『忘れない女』や、続く『東京女』『異形/恋』『泳げない女』で熱狂的な支持を集める若手監督・堀井彩の注目作。
また、キャスト陣には今後の活躍が期待される実力派・個性派が顔を揃え、主人公・晃役には、塚本晋也監督作品や『クローズZERO』(07)などに出演する傍ら、監督としても海外で高い評価を受ける俳優・辻岡正人。
そしてヒロインの眞名水(マナミ)役には、AV界のトップアイドルでVシネマやTVドラマ(「嬢王」05)などにも活躍の場を広げる吉沢明歩が抜擢され、体当たりの演技を披露している。
■辻岡正人コメント
自分の好きな人が他の男性に抱かれてしまう‥、すごく辛いですよね。僕自身も撮影中、逃げ出したいと思う事が何回もありました。でも何も知らないよりは、こういった経験をする事によって一周ぐるっと回って、色んなものを垣間見る事が出来て、人として成長出来たと思います。そういった成長が主人公・晃という人物によって描かれていると思うので、男性の皆さんは諦めずに、最後までご覧になってみて下さい。
■吉沢明歩コメント
台本を読んだ時に、主人公の眞名水(マナミ)=自分、吉沢明歩だと感じました。自分と重なる部分がすごくあって、同じ様な経験があったりと辛くなった事もあったんですが、やっぱり好きな相手とぶつかり合ったりする事が大切なんだなぁと改めて思いました。是非、女性の方にも観て頂きたいです。
■堀井彩監督コメント
僕は今までは斜に構えた感じで映画を撮ってたんですけど、今回は自分のバックグラウンドに近い作品という事で、シナリオをかなり納得いくものが書けまして、これは斜に構えるよりも、誰にでも分かる様なストレートな感じで撮るのがいいのではないかと思い、撮影に挑みました。ちょっと小さな作品なので、くちこみで広めるしかないと思うので‥、皆さん宣伝お願い致します。
最後に主演の辻岡正人が「この役を演じるにあたって、僕と吉沢さんのバックグラウンド、今までどんな活動をしてきたのかというのがこの作品の中にリアルに反映されています。そんな僕達が織り成すハーモーニーというか、僕達だからこそ出来る『窓辺のほんきーとんく』という作品を、是非皆さんに愛して頂きたいなと思います」と呼び掛けた。
※『窓辺のほんきーとんく』
池袋シネマ・ロサにて、上映時間は21:10 〜レイトショーでの上映。2008年9月27日(土)〜10月10日(金)まで。
(Report:Nozomi SAWAI)