ディズニーシーの人気アトラクションでもおなじみ、冒険SF小説の父ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」が全編フル3Dにて実写化した『センター・オブ・ジ・アース』。これまで映画館では体感しえなかった臨場感を、ジェームズ・キャメロン(『タイタニック』)も開発に参加した立体デジタル撮影装置フュージョン・カメラ・システムを駆使した最新鋭の技術で見事実現した。

10月25日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開することが決まった本作の日本語吹替え版アフレコが9月25日(木)に行われ、地質学者・トレバー(ブレイダン・フレイザー)の声を担当する沢村一樹をはじめ、トレバーの甥・ショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)役の入江甚儀、山岳ガイド・ハンナ(アニタ・ブリエム)役の矢口真里がマスコミの前に姿を見せた。

<アフレコを終えて>
──本番はいかがでしたか? 沢村さんはせりふを忘れてしまったようですが……

沢村:大変でした。3回くらい本気で逃げ出そうと思いました(苦笑)。
矢口:(アニメはありますけど)実写の声優をやるのは初めてだったし、沢村さんと入江くんと一緒だということで、家でたくさん練習しました。
沢村:その違いですね。僕は監督に“あ、こいつ何もやってこなかったな”と思われたと思います。

──矢口さんはアフレコの時、いつもとは違いセクシーな声でしたね。

矢口:演じる役が28歳くらいの女性なので“色っぽく”を心がけました。(セクシー声で)「よろしくぅ、ショーン」っていう感じです(笑)。地声だと中学生みたいになってしまうので(苦笑)。

──入江さんはいかがでしたか?

入江:難しかったです! 走るシーンが多いので、役者さんの息遣いに合わせて演じていたら苦しくなってしまいました。
沢村:途中で酸欠になってたよね(笑)。

──キスシーンもありますが・・・

沢村:(ニヤッと笑って)実際に演じている役者さんの方がこれは得ですよ! 音だけで“チュッ、チュッ”やってても……。
矢口:(沢村さんは)下ネタさえなければすてきな男性なんですけどね(苦笑)。
沢村:今回は下ネタないですから! でも、3Dメガネかけても2次元のものは2次元のままなんだなって思いました。
矢口:……。
入江:僕は最初は“沢村さんだー”と感激したんですが、初めて話しかけられた話が下ネタでしたから……。
沢村:入江くんは今15歳でしょ。そうしたら真っ盛りじゃない! でもこういう風に汚く染まらないように。

──沢村さんはお子様と映画館へは?

沢村:映画館には一緒に行ったことがまだないんですけど、映画自体はよく借りてきて観ますよ。でも、この映画はぜひ映画館で子供と一緒に観たいです。家族みんなで楽しめる作品ですね。下ネタもないですし(笑)。

アフレコ現場では真剣そのものだったが、マスコミの取材となると一気にエロモード全開になってしまう沢村に、入江はたじたじ、矢口は慣れたのかどっしりとそれを受け止め、終始笑いの絶えないアフレコ会見となった。この3人の絶妙なバランスの良さがスクリーンからも滲み出ていることだろう。

(Report:Naomi Kanno)