艶っぽく小粋で笑える大人の映画『寝ずの番』で初監督、大評判を呼んだマキノ(津川)雅彦監督の待望の第2作目が完成！恋、義理、人情、そしてチャンバラ！泣ける泣かせる、痛快娯楽時代劇『次郎長三国志』が本日9月21日(土)に公開初日を迎え、主演の中井貴一をはじめ、鈴木京香、北村一輝、温水洋一、近藤芳正、山中聡、そして監督のマキノ雅彦ら豪華キャストが勢揃いし、角川シネマ新宿にて行われた初日舞台挨拶に登壇した。

※キャスト陣のコメントは以下の通り

【中井貴一】「本当にこういった娯楽映画は、多くの皆さんに観て頂くほかありません。お帰りになったら是非、近所3件4件回って頂いても結構です‥、インターホン越しでも結構です‥(笑)！“観た方がいいよ”と宣伝して頂ければ幸いです！」

【鈴木京香】「私はとても目がいいので、みなさんが満足して頂けてる、笑って下さってる顔がここからでも良く見えます。ありがとうございます。本当にみんなで素敵な時間を過ごして作った作品なので、もっともっと多くの人に観て頂ければと思いますので、宣伝よろしくお願いします」

【北村一輝】「まぁ宣伝、宣伝って言うのもあれなんで僕は違う話を‥。もう撮影が1年ほど前になりますが、素晴らしい諸先輩方とご一緒させて頂いてすごく勉強になったのと、いい思い出になっていて、なので今日久しぶりにお会いして感動してます。この映画は自分でもすごく気に入っていて、素敵な娯楽作品だと思うので、是非皆さんも1人でも多くの方にですね‥‥って宣伝してるじゃないですか(笑)。あの‥、勧めて頂いて、楽しんで頂ければと思います」

【温水洋一】「自分にとっては本格的な時代劇というのは初めてで、最初はびっくりしましたし、プレッシャーも感じたんですが、結果的にはこの映画が僕の代表作のひとつになるぐらい本当に素晴らしい役を頂きまして、監督には本当に感謝しています」

【近藤芳正】「この年になって鬼吉役をやらせて頂けるという事は本当に役者冥利に尽きるなと思います。後は皆さんに宣伝して頂くだけです！」

【山中聡】「僕は台風一家というのは次郎長一家の事だとずーっと思ってたんですね。‥ってそんな事はどうでもいいですね(笑)。まぁ宣伝、宣伝って皆さんね‥‥、よろしくお願いしまーす(笑)！」

そして、映画上映後の舞台挨拶は非常にやりにくいです‥と苦笑いを浮かべたのはマキノ雅彦監督。「挨拶だからといって出て行ってしまうお客さんも居るかもしれないと思っていたんですが、見る限り満席で‥非常に嬉しいです。皆さんどうでしたか映画は‥？」(会場からは大きな拍手)「本当にありがとうございます。この拍手が、何よりの宝物です」と満面の笑みで喜びを語った。

今回の舞台挨拶では、キャストが登壇した際に、森の石松役を演じた温水洋一が仁義を切るパフォーマンスを披露。しかしこれには深い訳があったそうで‥「さっき何故、温水君だけが仁義を切っていたかというとですね、実は罰ゲームなんです(笑)。さっきのセリフのシーンを撮った時、10回15回とテイクを重ねても成功せず、よし、もうカンペでいこう、それを読みながらやってみよう！となったんですが、それでもつっかえちゃうんですね。だから撮影が終わってからもう1年が経ちますが、今日再びリベンジしようという事でやってみたんです。そしたら今日、初めて！一度もつっかえずに言えました(笑)」と撮影秘話を明かすと、会場からは大きな拍手が沸き、当の温水はそれを受けて安堵の表情を浮かべていた。

そして本作で夫婦役を演じた中井貴一と鈴木京香。互いの印象を受けて「僕はもう(鈴木京香演じる)お蝶に心から惚れてました。こういった夫婦でありたいなと、一方通行かもしれませんが、常にそういった気持で撮影に挑んでましたね」と中井。そして鈴木も「自分自身は夫婦というものを経験した事がないので、こういった愛の形は本当に素晴らしいなと感じました。私自身は本当に楽しく気持ちよく、今だかつてない喜びで(笑)、カメラの前に立っていただけなんですが‥、やっぱりこんなにも頼れる旦那さんが居たら幸せだろうなと思いました」と語った。

本作では、男も惚れる男っぷりで次郎長を演じた中井。MCからは“一家だけでなく国も背負ってよ！”という感じですよね？との言葉に「いや、僕は全然‥(笑)」と恐縮し、「親分ていうのは、子分に親分にしてもらうものなんです。みんなが現場で“親分、親分！”と慕ってくれるので“あ、頑張らなきゃいけないな”と自分で思って、成長出来る。ですからそういう意味では、ここに居る共演者の方達のおかげだと本当に感謝しているんです」と語ると、その言葉を聞いたマキノ監督が「今の言葉を福田さんに聞かせてあげたいね！」とジョークを飛ばし、会場を沸かせた。

(Report:Nozomi SAWAI)