モンゴルの大英雄チンギス・ハーンが偉大な王となるまでを描き、話題を呼んでいる映画『モンゴル』。評判を聞いたモンゴル出身の横綱白鵬関が、「ぜひとも劇場で『モンゴル』を見たい!」と、婦人を伴って新宿バルト9に現れました。婦人と、同じくモンゴル出身力士である龍皇(りゅうおう)関と一緒に映画を見た横綱は、『モンゴル』鑑賞後に登壇し、舞台挨拶を行いました。

映画を見終わった白鵬関は、舞台に上がるなり「サイン バイノー?」と、モンゴル語で「こんにちは」と挨拶。横綱は、モンゴルの英雄が描かれた映画について「チンギス・ハーンは、モンゴル人にとってはヒーローで、歴史の勉強にも出てくる人なので、この映画を作った監督、俳優さん、スタッフの方に本当に感謝しています」と喜びを表した。また内容については、「希望、我慢強さ、家族の愛情を感じる、とてもスケールの大きな映画でした。特に愛情深いところは、私も結婚して一年ちょっとになりますが、改めて良い勉強をさせてもらいました。結婚した人に、ぜひ見に来てほしいです」と、テムジンとボルテの愛の物語であることを強調。

テムジンを演じた浅野忠信へは、「モンゴル語は難しいので、大変だったと思います。モンゴル人が日本語を覚えるより、日本人がモンゴル語を覚えるほうが大変だと思います。ぜひ第二作、第三作と続けて欲しいですね」と続編を待ち望んでいることをアピールした。
広大なモンゴルの大地での思い出を聞かれると、「昔、狩りに行ったときに父親とはぐれて、狼のいる羊の群れに取り囲まれて怖い思いをしたことがあります。置いてあった包丁で、『とりあえず敵がむかってきたら闘おう!』と思っていましたが、あまりの怖さに走って家に帰りました」と横綱らしからぬコメントで会場の笑いを誘った。

また、「力士は、横綱を目指すものですが、私はこれからがスタートだと思いますし、時間が経てば経つほど責任の重さを感じています。取りこぼしのない様、がんばりたいと思います。浅野さんも次回作、がんばってください」と夏場所への意気込みを語り、劇場を後にした。