——犯行現場は、半径10cm。この7人の中に、いる。——
現役医師が描くコミカルでリアリティ溢れる傑作ミステリーがついに映画化!超豪華キャストの映画『チーム・バチスタの栄光』の初日舞台挨拶が2月9日に行われた。

難易度の高い心臓手術“バチスタ手術”。その専門集団「チーム・バチスタ」に連続して起こる術中死…事故か、それとも殺人か。竹内結子さんと阿部寛さん扮する二人が謎に迫る。
登壇したのは主演の二人と池内博之さん、玉山鉄二さん、井川遥さん、田口浩正さん、田中直樹さん、佐野史郎さん、中村義洋監督、そして原作者の海堂尊さんだ。

竹内さんは「今日は…はぁ!緊張してきちゃった!」と白い歯を見せた。「今回初日ということでたくさんの方にご覧いただいて嬉しいです。」と挨拶した。
破天荒な役柄を演じた阿部さんは「この映画、成功させたいと思います。僕はまた変わり者の役をやってしまいました。」と語ると会場が沸いた。
池内さんは最初緊張した面持ちだったが「心臓手術という重いテーマですが、現場はわきあいあいでした。」と語ると、撮影現場の雰囲気を思い出したかのように笑顔になった。
玉山さんも「現場は楽しくて…宇宙人の話とかして」と思わずふきだした。「いろいろ裏社会のカルト系な話で現場は盛り上がりましたね。」と語った。
井川さんは原作を忠実に描いた作品と自信をみせた。「現場に居たお医者さんは手術そのままだおっしゃっていました。チームワークも本当によかったです。」と現場を振り返った。
田口さんは「僕は臨床工学技士の役でしたが、手をねじりっぱなしで、つりそうでしたね。」と役作りの苦労を語った。
田中さんは本作を通して麻酔医を見る目が変わったという。「本当に大変な仕事です。麻酔科の先生が足りない話にすごく共感しました。」と笑いも交えながら真剣に語った。
佐野さんは「客席の年齢層が幅広いですね。非常に珍しいです、僕も何回か舞台挨拶をやっていますが。大ヒットの予感がします。」と力強く語ると客席から拍手が起こった。
中村監督は「パート2やりたいなと思っております。」と宣言。「海堂先生にお許しを頂きたいですね。」と熱い視線を投げ掛けた。
海堂さんは「続編のお話は是非中村監督から東宝さんに掛け合っていただきたいです。私はオファーがあったら受けます!監督やスタッフの方々、キャストの皆さんのおかげですばらしい映画になったと思います。」と絶賛した。

上映終了後の舞台挨拶ではあったが、犯人についてのエピソードは語られなかった。田口さんが「絶対犯人は言わないでくださいね!聞かれたら嘘をついて混乱させてください!」と観客に念を押したように、自分の目で確かめるのが一番のようだ。

(Report:Hiromi Kato)