人気アクション映画『ボーン』シリーズの完結編である映画『ボーン・アルティメイタム』の日本公開を11月10日に控え、本作PRのため主演のマット・デイモンが来日を果たし六本木にて来日記者会見を開いた。
映画『ボーン・アルティメイタム』は8月3日に全米で公開され、8月のオープニング歴代新記録6928万ドルを獲得するなどで大ヒット。その後も各国で次々とNO.1を獲得している話題作。マットにとって来日は今回で3回目となった。
Q&A中心に行われた記者会見では終始にこやかな表情で登壇し、映画の魅力に加えさらには家族のことなどを大いに語ってくれた。

■挨拶■

「みなさま今日はお越しくださいましてありがとうございます。今回が3回度目の来日となりました。毎回多くの人からの温かくて素晴らしい歓迎に感謝しています。今日はみなさんからの質問楽しみしています。」

■質疑応答■

Q完結を迎えて今のお気持ちは?今後もアクション映画には出演していきたいですか?
A今は無事に終わりほっとしています。本作の撮影が今までの作品の中で一番大変でした。実は本作は公開直前までずっと撮影していて、仕上がったのも初めてのプレスの試写の時だったので反応がわからないまま公開してしまうということもありストレスを感じることがありました。しかし、公開してみて反応がよかったので今は安堵感でいっぱいです。
アクション映画に関しては脚本が良くて巣晴らしい監督であればぜひ出たいですね。

Qトレーニングは続けているのですか?
Aトレーニングはしています。
でも実はこの作品を撮影している時娘が生後三ヶ月だったので毎晩夜鳴きされて、なかなか夜が眠れない状態が続いていたとき監督には役のイメージにぴったりだよといわれたよ(笑)

Q“ジェイソン・ボーン”という役への思い入れはありますか?
Aこの役を演じたことが僕の出世に繋がっていると思うのでこの役に感謝しています。
それと同時に3度も同じ仕事をすることのできたスタッフやキャストはみんな仲間だと思っています。本当にこの役は僕のキャリアの中で一番重要であり、30代を象徴する役になりました。

Q撮影で一番印象的だった場所はどこですか?
Aボーンシリーズの撮影ではスタッフ全員にとって世界を旅することができるというのも撮影の魅力の一つであるし、グリーンバックを一切使わずに撮影しているので観客も旅を楽しんでもらえると思うのです。
今回はゲリラ的な撮影も多くて、マンハッタンでのカーチェイスシーンなんて誰もやらないところで出来て凄く面白かったし、一般の人が撮影とわからずにサインを貰いに来たりしていたよ(笑)だから一般の人のリアルな表情が映っているんだよね。

Q世界を旅する中でメンタル面を保つためにしたことは何ですか?
Aここ10年くらいは撮影のために世界中を旅しているから旅自体には慣れているけど、今回の撮影には家族も同行したから特別でしたね。9歳の娘もいたから彼女を楽しませるためにロンドンでは子供向けの演劇はほとんど観に行ったし、水族館には何回も行ったよ(笑)

Qボーンは強いですが、マットには怖いものや苦手なものはありますか?
A子供を持ってからはすべてが怖くなりましたね。親の持つ子に対する責任という恐怖感を今は抱えています。

Qマットから“ジェイムス・ボーン”へ一言
Aもし何年後かに監督から続きをやらないかと声を掛けられたらやりたいね。多分今回が最後じゃないかという気持ちはあるけど、続きをやるという選択肢は消さないで残しておきたいね(笑)

続きが果たして撮影されることはあるのは?なんて期待に胸が膨らんでしまうような言葉を残して会見は終了した。
(Report:大野恵理)