ドキュメンタリー出身のアンガス・ギブソン監督が描いた100%アフリカ製作のデジタル映画『ハートラインズ』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007で上映された。

映画上映後、アンガス・ギブソン監督が登壇しなごやかなムードの中観客の質問に答えた。

Q.キリスト教の宗教色の強い南アフリカの映画ですね。
A.この作品は南アフリカのキリスト教信者をターゲットとしています。キリスト教信者とコミュニケーションをとるには映画を作ることだと思いました。そういったことでキリスト教のモラルが重要視され、映画に反映されているかもしれません。私はキリスト教ではありませんが、作品の製作目的はとても尊敬できるものだと思っています。

Q.主人公のマニーサが実在感のある役者ですが、彼について教えてください。
A.私はこの映画で言葉や方言を忠実に描きたいと思っていました。撮影した場所で育った彼は貧民街で役者をしていました。オーディションは食事を取らないほど緊張感をもって受けてくれましたね。現在彼は南アフリカで有名なスターになっています。

Q.脚本について教えてください。
A.最初の脚本を渡されたとき、テーマは気に入っていたのですがどうしても自分で納得できない部分がありました。私の知人の経験がこの脚本と似ている部分があり、彼の人生をもう一度脚本に投影しました。私は俳優と仕事をすることをとても重要視しています。俳優と共同作業で脚本を構築していきました。

ティーチイン終了後もロビーでアンガス監督は気さくに観客の質問に答え続けた。

(Report:Hiromi Kato)

★『ハートラインズ』は7月20日(金)にも上映があります!