第2の家族みたいな感じです。映画『Watch with Me〜卒業写真〜』初日舞台挨拶
福岡県久留米市で撮影が行われ、4月21日より九州地区で先行公開された「Watch with Me〜卒業写真〜」が全国ロードショーの初日を迎え、新宿バルト9にてキャスト・スタッフによる舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶が行われた2回目の上映、更に3回目の上映でも満席となり、九州での先行公開に引き続き、全国公開でも好スタートを切った。
舞台挨拶には、夫婦役を演じた津田寛治と羽田美智子、瀬木直貴監督が登壇。満席の会場を前に、感極まった羽田が涙ぐむ場面もあった。
各登壇者のコメントは以下の通り。
津田寛治:今日はこんなに多くの方にご覧いただいてとても嬉しいです。見たその人、その人で思う事があると思うので、僕がここで語ることはないと思っているんですけれど、主人公の和馬の死は決して悲しいものではありません。和馬の死が苗床となって、明日を生きる活力や喜びをプレゼントできれば嬉しいと思います。今日は本当にありがとうございます。
羽田美智子:最初に脚本をいただいて読んだ時は、本当に心が震えました。その時の感情を、こうして初日を迎えた時、観客の皆さんと共有できたらと思っていました。私の30代を飾る作品をこんなに多くの方に見ていただけて、とても嬉しいです。津田さんとは、ドラマで共演した事もあるので、リアルな夫婦の感じが出せたと思います。第2の家族みたいな感じです。
瀬木直貴監督:既に公開されている九州では、沢山の方に観ていただいて、更に涙していただいたんですが、僕はその涙は決して悲しい涙ではなく、身近に居る家族や友人を思って流す温かいものだと思っています。ホスピスでボランティアをした時、患者さんと直に触れ合っていく中で、今まで自分がドラマの中で描いてきた死が嘘っぽく思えてきました。きちんとリアルな人の生き様、死に様を描いて感動させられないかなと思ってこの作品を作りました。
(Report:Yasuhiro Togawa)