“窒息しそうな毎日を変える方法がある”映画『14歳』初日舞台挨拶!
『ある朝スウプは』等、ぴあフィルムフェスティバルでグランプリ賞を獲得しまくる廣末哲万監督と脚本家高橋泉の映像製作ユニット“群青いろ”が現実の14歳を描く!
本日5月19日(土)映画『14歳』が渋谷のユーロスペースで初日舞台挨拶が行なわれた。
主演も務めた廣末監督は「日常の片隅に置いて頂けると嬉しいです。」と謙虚に挨拶をした。
中学教師を演じた並木愛枝は上映までの苦労話を交えたうえで「廣末、高橋と今まで一緒に作品を作り続けてきて、やっとここまで来たんだなと思うと感慨深いです。」と語った。
本作は様々な14歳と14歳を囲む大人達の物語。お互いに抱く苛立ちは窒息寸前だ。
藤井かほりは14歳の息子を持つ母親を演じた。
「自分の思いばかり優先するタイプの大人です。まるで反面教師のような役なんですが、かつての14歳だった時のことを思い出しながら見て頂けたらと思います。」
同じく母親役の渡辺真起子は
「この映画の登場人物はどこにでもいそうな人達なのに作品としては見えたくないものまで見えてしまう。」と“群青いろ”の作品はまさにそこを一貫としていると語った。
精神科医役の石川真希は「人間は関係性の中でしか成立しない。“他人に向かって開け”ということを作業として戦ってきました。最後まできちんと目撃して欲しい。」と強く訴えた。
共演者が映画を語り終わると脚本家の高橋が媚びない強いまなざしで言った。
「身勝手に作りました。ですので、お客さんもシリアスに考えずに身勝手に見てくれたらなと思います。」
息の詰まる日々を痛いほどに描くからこそ、そこから抜け出す手段も心に響く。
5月病が治らない大人達!窒息しそうな毎日を変える方法が渋谷で上映中だ!
(Report:Hiromi Kato)