原作は漫画ファンのみならずクラシック・ファンからも熱烈な支持を集めている、さそうあきらの傑作漫画。日本初の本格クラシック映画にふさわしく、国際舞台で活躍するクラシック界の新鋭たちが参加しているのも見どころ、聴きどころのひとつ。空前のクラシックブームの中、最高にみずみずしいキャストが最高に美しい音と融合する、珠玉の映画が生まれた。

3月26日、TOKYO FMホールにて『神童』のプレミア試写会が行われた。登壇したのは本作が映画初主演となるうた役の成海璃子、今最も注目される若手俳優ワオ役の松山ケンイチ、『帰郷』が国内外で高く評価された監督の萩生田宏治、そして本作に音を提供している12歳の“世界の神童”和久井冬麦。

オープニングは和久井冬麦によるピアノの生演奏!演奏が終わり、会場中がそのきれいな音色に包まれる中、出演者たちが登場した。

−ピアノについて−
萩生田監督「クラシックは初めてで、ピアノ教室に行って習いました。この映画では、うたの気持ちをピアノそのものに変えて表しました。」

成海「ピアノは5歳の頃から習っていたんですが、途中で辞めて今回練習するまでブランクがあったので相当苦労しました。2ヶ月間猛特訓しました。」

松山「僕はピアノの経験はないです。初めは楽しく練習していたけど途中で嫌になって、小学生の頃によく弾いていたドラゴンクエストの曲ばっか弾くようになりました。(笑)」

−映画について−
成海「言葉じゃなくて音を感じれる作品になっていると思います。」

松山「僕の吹き替えもやってくれている清塚さんが映画にも出ていて、ワオの横で嫌味っぽくピアノを弾くシーンがあるんです。それがすっごく腹立つんですが注目してほしいです。(笑)」

和久井「指の動きを一つ一つの音に合わせるのはすごくむずかしいんですが、音と指がぴったし合っているのに驚きました。」

舞台挨拶が終わり映画上映後には、劇伴を担当しているチボ・マットのハトリ・ミホ、主題歌を担当しているクラムボンのミトと原田郁子によるスペシャルライブが行われるなど、中身の濃い豪華なプレミア試写会となった。

(koya)