映画『蟲師』が待ちに待った公開初日を迎えた。
舞台挨拶が行われた新宿ミラノ1では立ち見が出るほどの大盛況!日本映画界が誇るスタッフ&キャストによる、この春一番の注目作を堪能した。

漆原友紀原作の大人気コミックを映画化した本作では、自身で企画をも提案したという大友監督。「原作が大好きだったんですよ。実写化すれば日本映画の中でも新しい作品になると思いました。原作のイメージを現実にフィルムに焼き付けるのは難しかったですね。ロケハンに時間を費やして、やっと気に入った風景を見つけました。」
原作やアニメと違うのは”役者”だと答えた監督に対し、主人公・ギンコを演じたオダギリジョーは「原作の世界が洗練されていて、1つの世界として確立されているだけに大友監督らしさをどう表現されるのかが楽しみでした。監督がこだわられた日本の懐の深い風景や最先端技術のCG合成などが上手く混ざり合って、監督らしさを作り上げているんだと思います。」と語った。

また、なんと本作の淡幽役をオーディションで獲得したという蒼井優は「演じる際には難しいことは何も考えませんでした。監督の絵コンテを見てるだけですんなり入ってくる感覚もあって、頭で考えなくても現場に入れば淡幽になれました。出来上がった作品を観て、新しい日本映画が出来たのだと思いました。日本の皆さんがどう感じられるのか楽しみです!」と笑顔を見せた。

この日は特別ゲストとして、真火役を演じた守山玲愛ちゃんが着物で登場。蟲の影響により角が生えてしまった少女・真火をギンコが治すというエピソードでオダギリと共演した玲愛ちゃん。
「ギンコさんに角を取ってもらったおかげで、こんなに大きくなりました!」とかわいらしく挨拶し、オダギリとの共演について聞かれると、「すごく優しかったです。大きくなったらお嫁さんにしてください!」と求愛。オダギリは「12歳、ですよね(笑)?喜んで。お母さんとも話してるし、そんなに大きな障害はないと思います。」と返事をし、微笑ましい場面も。

「今日は初日に来てくださって、本当にありがとうございます。これだけです。」と挨拶で締めくくった大友監督。
作り手側の愛情溢れる映画『蟲師』を、是非劇場で体感してみてください。
(umemoto)