ゲームの概念を覆す世界観とリアリティで旋風を巻き起こしたPS2専用ソフト『龍が如く』。練り上げられたシナリオや、緻密な舞台設定、ハードで熱い人間ドラマに支持が集まり大ヒットを記録。欧米でも発売され、世界を魅了したスーパーコンテンツは劇映画と進化を遂げた!
ゲームの世界観をさらにスケールアップした、『龍が如く 劇場版』の初日舞台挨拶が3月3日新宿トーアにて行われ、北村一輝さん、岸谷五朗さん、夏緒さん、三池崇史監督、名越稔洋プロデューサーが登壇した。

名越「元々ゲームなので非常に難しいものを、パンチある面白いエンターテイメントにしていただいて感謝しています。」

北村「今日はこんな大勢の方に観ていただけて嬉しいです。正直、僕は観たときに“なんじゃ、こりゃ!”と思いました。(笑)でも力強い作品性のある映画になって自分も気に入ってます。皆さんぜひ、色々広めてください。」

岸谷「また三池監督のとんでもない世界がひとつ出来上がって、僕ら役者として関われて幸せです。あの眼帯さえなければもうちょっと早く動けたんですが。(笑)」

三池「ひな祭りにも関わらず朝から歌舞伎町にようこそ!すごくたくさんの人に観ていただいて嬉しいです。本当に“なんじゃ、こりゃ!”ですいません。でも、そういう映画もあっていいんじゃないかと思います。それとグッズがありますが、アイパット!お役になればいいなと思います。」(会場から笑いが。)

司会者が北村さんに自分がかっこいいと思うシーンは?と聞くと、北村さんはしばらく黙り込み、会場から何人かの人たちが「全部かっこよかった!」と言った。それを岸谷さんが「静かにしてもらえますか。」と注意し会場が爆笑。
北村「自分のところはないですけど、五朗さんとやったアクションシーンが大変だったけどすごく面白かったんで気に入ってます。あと、全体的に通して五朗さんの横分け。(笑)さっき監督がアイパット着けてって言ってましたけど、やっぱ横分けもちゃんとしないとだめだなと。ただ真島というキャラクターが、ボクは映画じゃなくて実際に近くで見れて幸せだなと思いました。それくらい面白かったです。自分のシーンと言うよりも全体像と映画の持って行き方が魅力だと思っています。」

“真島吾朗”の魅力を岸谷さんは「真島吾朗というキャラクター自体面白いんですが、三池監督の演出が加わってくると真島吾朗が勝手に動き出すという感じなんです。」と話した。また、女性・男性それぞれにどんなところがお薦めですか?という質問に対して「女性には・・・北村のまつ毛。そこから見る目ですかね。あのまつ毛の奥にある目!これはもう女性が釘付けになると思います。男性にはやっぱりぶつかるヘリコプターですね。あの爽快な技術は素晴らしいです。」

夏緒さんは、北村さん、岸谷さん、三池監督はどうでしたか?と聞かれると「北村さんはすごく優しくて撮影の合間とかにトランプやってくれたり楽しかったです。岸谷さんは映画の中ではこわい役だったけど、実際は優しかったです。三池監督は初めはこわいなと思ったけど少し経ってからは優しいんだなと思いました。」と少し緊張しながら話している夏緒さんに対して、会場からは「かわいいー!」という声が。

三池監督は「新宿を貸し切ってやるんではなく、普段の歌舞伎町の中に自分たちが入って撮影をしたのでやっていてすごく楽しかったですね。今の映画は様子を見ながら作っているものが多いけど、この映画は作り手側がそのまま想いを込めて結構好きにやっています。それが自分にとってはエンターテイメントに繋がると思っています。」と語った。

最後に北村さんから一言。
「一生懸命頑張った作品が公開されることで、すごく幸せな感じを皆さんと味わえて嬉しく思います。いい作品の主役ををやらせていただいたことにも感謝していますが、今日ここに集まってくださった皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。本当にどうもありがとうございました。」

ゲーム版とはまた違う、三池監督ワールド全開の『龍が如く』の世界を劇場で感じてみては?

(koya)