少女のひと夏の成長の物語り『ハリヨの夏』完成披露試写会舞台挨拶!
17歳の少女は、純粋だからこそたくさん傷つき、また、傷つける。そうして次の春がくるころには、孵化した魚のようにおとなへと成長を遂げてゆく——
10月3日、シネマート六本木で『ハリヨの夏』完成披露試写会舞台挨拶が行われた。
映画の為に、ずっとロングだった髪をショートにしたという大島瑞穂役の於保佐代子。17歳にして子供を持つ主人公を演じて「街で赤ちゃんを抱っこしている人を見ると、いいなと思うようになりました。瑞穂を演じて赤ちゃんを持つことの責任を感じました」と話す。作品については「思春期を迎えた女の子を感じてもらえればと思います」と語った。
恥ずかしがり屋な所が似てるとという、瑞穂の同級生、杉本翔を演じた高良健吾は、翔が瑞穂に迫られるシーンについて「滅多に経験できない貴重な体験でした(笑)」と会場を沸かせた。
京都で監督デビュー作を撮る為に、生活の拠点としていたニューヨークから一時帰国したという中村真夕監督。「京都で映画を撮るまでは、ニューヨークに帰らないと言って日本にきましたが、オリジナル脚本を新人が撮るというのは難しいと言われ、しかし自分の世界観を打ち出したいと頑張って公開までに3年がかかりました」こうして念願通り完成させた『ハリヨの夏』。「思春期の女の子の心情を女性の視点で描けたと思います」今後は海外で映画を製作していきたいという中村監督の今後に期待したい。
(t,suzuki)