韓国から生まれた、うそのような真実の愛の物語『ユア・マイ・サンシャイン』が、今秋より日本で公開決定!!2005年に韓国で公開され、口コミで映画の感動があっという間に伝えられ、300万人という動員数を記録。『私の頭の中の消しゴム』を抜き、人々の心をかきたてるラブストーリーが誕生した。

田舎町に忽然と現れた、美しい女性ウナ(チョン・ドヨン)。しかし、彼女は誰にも話すことのできない闇を抱えていた。内面とは裏腹に、輝かしいばかりの外見に一目惚れをするソクチュン(ファン・ジョンミン)は、彼女のためにありたっけの愛をささげようとするが、愛に臆病になっているウナは拒絶する。「愛を貫くのは簡単じゃないのよ」と。

しかし、まぬけだが、まっすぐな愛に心が解きほぐされていくウナは、だんだんと心を開いていく・・・。「ウナは、通りすがりに振り向いてしまうほど、魅力的なものをもっている女性だと思います。でもウナが輝いているのは外見だけではなく、ソクチュンからの溢れるほどの愛を受けたからだと思います。韓国では、愛する男女が一番美しいと、昔からいいます。また、ふたりの愛がこれほどまで、皆さんに受け入れていただけるのは、2人が様々な苦労をともに克服しているからだと思います。愛に落ちた時、その愛を守り、責任を持つことが、この愛を、運命の愛まで昇華させたのではないでしょうか。」と、作品の魅力について語るチョン・ドヨン。

しかし、この役を引き受けることは当初即答はできなかったとも話す。「ストーリーがあまりに強烈で、受け入れることができませんでした。私を決断させたものは、監督に差し出された3枚の写真でした。1枚目は女性の写真、そして2枚目が女性を愛している頃の男性、3枚目が女性を失ってしまった男性の写真でした。1人のひとをここまで、変貌させてしまう愛とはなんだろう、と探求する心が芽生えました。」と、話す。チョン・ドヨンもまた、この純粋で誰にも汚されることのない愛に心を打たれた1人なのだろう。

本作で、様々な賞を受賞。年を重ねるということを強みに変えて、私たちを常に異なる魅力でひきつけてくれるチョン・ドヨン。「男性をメインにおいた映画が出尽くした頃に、女性にも着眼したストーリーが重視された様々な作品が私を必要としてくれるのならば、私はその場に、進んで出て行こうと思います。女優という仕事を生涯をかける仕事としてとらえ、皆様に信頼される女優を目指していきたいと思っています。」と、今後の展望についても語ってくれた。

会場には、森山中の村上知子さんと黒沢かずこさんが花束贈呈にかけつけた。この2人も、『ユア・マイ・サンシャイン』を観て、すっかり感化されたようだ。村上さんは「ぜひ、男性をとりこにするハニカミ方を教えてほしい!」と要望。チョン・ドヨンさんは村上さんのハニカミを見て「とてもかわいらしいですよ!」と、始終楽しそうに話していた。

ウナとソクチュンが愛を紡いでいく姿には感動必至。
2人が守ろうとする愛は、誰しもがすでに持っている。愛を磨き唯一無二のものにするのは、自分たちだけにしか出来ないのだ、と教えてくれる二人の姿は、これから愛し合おうとしている人たちの背中をどこまでも強く押し上げてくれる。こんなにパワーのある作品とはなかなか出会えない。

(ハヤシ カナコ)