カルチャー発信地・下北沢を舞台にした、おバカで、エロくて、それでいてお洒落な痛快ポップ人情喜劇『男はソレを我慢できない』が7月29日に初日を迎え、渋谷シネ・アミューズにて、舞台挨拶が行われた。

下北沢在住の信藤監督が昨年2月に竹中直人さんに話を持ちかけ、それを快く引き受けてから映画作りは始まり、キャスティングも二人の話し合いからトントン拍子に進んでいったそうだ。
シモキタの寅さんこと、DJタイガーを演じた竹中さんは「鈴木京香さんとは『119』以来13年ぶりの共演ができてうれしい。小池栄子は何かに似ていると思ったら『サイ』に似ている」と撮影中から小池さんのことを「サイ」と呼んでいるという。それに対して小池さんは、「もう『サイ』と呼ばれないようにダイエットします!」と反撃するも「兄が欲しかったので、できてうれしい」と竹中さんとの共演に満足の様子。本当の兄妹のような仲の良さが伝わってきた。
 マドンナ役・さつき役の鈴木京香さんは歌に初挑戦したことについて「歌が本当に苦手なので、厚かましいというか、恥ずかしくてまだCDも聞いていません。最初で最後だろうから実家の母にCDを送りたいと思います。」と控えめな回答。「シモキタにお着物似合いますっていうのをやりたくて」と、普段着の着物姿の着こなしには自信を見せた。
 DJタイガーの妹、チェリーを演じた小池栄子さんは「シモキタは一番心地良い場所、撮影中には小学校の同級生の母が遊びに来ました。」と地元ならではのエピソードを披露。「楽しいことだけで苦しいことは一切無かったです」と楽しかった現場を振り返った。

「シモキタにゆかりのある人達が演じて、説得力がある作品ができました。商店街の応援もあって、皆さんのおかげで奇跡的にできました。」と信藤監督がメッセージを送り、舞台挨拶は幕を閉じた。
(m.nibe)

『男はソレを我慢できない』渋谷シネ・アミューズほかにて大ヒット上映中