日中の架け橋となれ! 日中映画祭開催オープニングセレモニー
今年で第三回目となる日中映画祭。第一回目は2002年日中友好30周年を記念し、開催され、第二回目は2005年北京にて行われた。
そして今回は日本に先立ち、先月5月中国杭州にて日本映画際が開催された。このように同時期に文化交流ができるという、ことは今回が初めてであり、大変喜ばしい限りだ。これからも、日中の相互理解が映画を通して深まることを願いたい。
そして、今回赤坂草月会館で6月16日から18日までの3日間に上映される『私に栄誉を!』『胡同愛歌』『静かなるマニ石』『二人のバレエ』『魯迅』の5作品に出演しているゲスト、また監督が来日ゲストとしてオープニングセレモニーのゲストとして登壇し、『私に栄誉を!』の監督黄健新氏がゲスト代表としてコメントした。
「今回、日中映画祭にゲストとして来日できたことをこの舞台に立っている皆喜んでおります。この中には初めて来日した人、また何度か来日している人がおりますが気持ちの良い毎日を送らせていただいております。映画を通して、中国の生活、文化を理解していただければ嬉しいです。この度、会場に来場してくださった皆様、そして日中映画祭に尽力していただいた関係者の皆様に本当に感謝しています。ありがとうございました。」
そして、今回は杭州の日本映画祭で上映された『姑獲鳥の夏』に出演している田中麗奈さんが、日本からのゲストとして登壇した。「杭州はとても良いところです。中国に留学した折にも訪れたのですが、先月映画祭という形で再び杭州に行くことができて嬉しかったです。2年半ほど中国の勉強をしてきて、こらからももっと中国でお仕事がきるようになっていきたいし、セリフはもちろんですがインタビューも中国語でこなせるようになっていきたいです。中国が持つ個性には、本当に魅力を感じます。」と今後の女優としての未来像を披露してくれた。中国からの来日ゲストと会話する姿も見られ、ただの女優では終わらない強い意志を垣間見れた気がした。
今の中国映画界は年間260本の国産映画を生産している。これは年間400から500本の映画を製作しているハリウッドに迫る勢いだ。映画界に元気がない、と言われる日本もここ最近で邦画を観る人々も増え、映画業界復興の兆しを見せている。ここで、日中力を合わせ、ぜひ映画界の活性化を目指して欲しい。今回の日中映画祭は、どちらの国にとっても大事な位置づけとなるだろう。
(ハヤシ カナコ)