会場は超満員のお客さんでいっぱい!なんと言っても登壇者は、05年度夏「NANA」に出演し大ブレイクした宮崎あおい。そして、映画界においてその存在感を日に日に輝かせている安藤政信ですから!

お互いの印象について、
宮崎:「安藤くんの事は以前から出演作などを見ていてもちろん知ってました。でもずっと出演中も嫌われてると思ってたんです。けど雑誌のインタビューで一緒になった時“そんなことない”、と言ってもらえたのでよかったです。(笑)」
安藤「完成披露の時はテンパっててあんなことしか言えなかったんです。役柄ではあおいちゃん演じる麻里を好きになる役だったけど、実際かわいいから戸惑ったりすることはなかったです。」と話す。
主演の江口さんについては、
宮崎:「本当に現場でも“いいお兄さん”って感じで優しくしていただきました。」と撮影時を思い出したのか、はにかみ笑顔を見せてくれました。
安藤:「プライベートに戻っても、江口さんのことを考えてましたよ。」とまたまた冗談を飛ばす口調も、安藤さんは快調の様子でした!

製作自体は約2年前になるという事で、当時のエピソードをMCに聞かれ当惑気味の2人。けれど思い出したエピソードは一緒でした。それは新介(江口洋介)の上司でもあるヤクザ・紺野役を演じた鳥肌実さんのリハでの演技。撮影中常に皆さんを笑わせていたそう!けれど本番では真面目な役なので本編で観ることはできないですが、ぜひDVD化の際には鳥肌氏チャプターを作っていただきたいですね!

「ギミー・ヘヴン」は、長年理解されていない「Synesthesia:共感覚」を持った新介(江口洋介)・麻里(宮崎あおい)・ピカソ(松田龍平)、そして新介の弟分である貴史(安藤政信)を軸に物語は進む。彼らの世界観は、誰にも理解されずそこには“絶対孤独”しか存在しない。しかし彼らが感じる“孤独”は、共感覚を持っていない私達でも必ず共感できる。彼らの誰かを求める姿は、私たちの姿の模倣でもある。“孤独”の先にある光をぜひ劇場で見出してみて下さい。

(ハヤシ カナコ)
06年1月14日(土)より渋谷ユーロスペース他ロードショー!!

■作品紹介■
『ギミー・ヘブン 』