鷺沢萌、最後の小説、遂に映像化!! 映画『春の居場所』制作発表記者会見 開催
—–鷺沢萌
1968年、東京生まれ。1987年、18歳の時に「川べりの道」で文学界新人賞を受賞。「葉桜の日」などで芥川賞候補に、「ほんとうの夏」などで三島賞候補となり、1992年『駆ける少年』で泉鏡花賞を受賞。その他、様々な作品を世に送り出すが2004年4年11月11日逝去。
本作、映画『春の居場所』は昨年、急逝された鷺沢萌の未完の作品。作者の没後パソコンから見つかった作品に、出版社がタイトルをつけて発刊。本年10月に直木賞作家・角田光代原作の初劇場作品「真昼の花」のメガホンをとった秋原正俊監督が創作部分をつけて映像化した意欲作である。
12月20日に本作『春の居場所』の制作発表が行われ、出演者の堀北真希・細山田隆人・城咲仁・佐藤藍子・柳沢なな・井上訓子・桐谷美玲・秋原正俊監督が登壇し、この作品対してのコメントを一言ずつ語った。
監督:「今夏にこの小説を映画化したい!という事で原作者・鷺沢萌さんの遺族の方にもその旨を伝えました。この小説を未完のまま残して亡くなった鷺沢がその後をどう書きたかったのか、などを考えながら撮影してます。」
堀北:「私は芽衣子という高校生の女の子を演じています。本作では普段の日常が描かれていて、家族・友との付き合い方・自分と向き合っている時間・好きな人への気持ち…そういったものを大事に演じていきたいと思ってます。未完の小説の続きを演じる事になるので使命感を持ってきちんとやりたいです。ロケはとても寒くて、昨日の撮影では寒すぎて涙が止まりませんでした(苦笑)」
細山田:「監督と一緒に仕事をするのは今回で2度目になります。僕が演じるゼンコーは何を考えているのかわからない、でも何か考えてる、こいつ面白いなぁ…と、そんな雰囲気を出していきたいですね。ロケは堀北さんの言ったとおりすごく寒いですが頑張ります!」
柳沢:「本作は、観た人の心に真っ直ぐ届くような映画だと思います。寒いロケですが、楽しくやってます。良い作品になると思いますよ。」
井上:「今回このような作品に参加できて有難く思います。」
桐谷:「私にとってこの作品は初めての仕事なんです。本当に何もかも初めてなので、同じ事務所の堀北真希さんはじめ、皆さんの演技を見て勉強して頑張りたいと思ってます!」
城咲:「僕は今まで舞台とドラマは経験したんですが、映画は今回が初めてなので大丈夫かな?と思いました(笑)あと、僕今までジャケットのイメージが強かったみたいで、どこへ行っても(バラエティなどでも)ジャケットを用意されてしまってたんですが、今回シャツを着て照明技師役を演じるのでとても嬉しいです。」
佐藤:「私は今まで現世役が多かったのに、最近誰かの10年後とか、ママ役とかをやるようになり自分のキャリアを実感してます。この台本を読んで、思わず自分の過去や未来を考えてしまいました。皆さんもそういった事を考えつつこの爽やかな青春映画を観て下さい!」
絶筆となった“サギサワ”の小説が、関係者の証言と共に書き起こされ珠玉の映像美に彩られ、新たな「居場所」を迎えたのだ…
映画『春の居場所』は、2006年2月11日より、テアトル池袋、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にてロードショー!
(Naomi Kanno)
◇作品紹介
『春の居場所 』