「監督!」コールで遠藤賢司登場『不滅の男 エンケン対日本武道館』公開初日
一人の観客もいない日本武道館でアンプで積み上げられた富士山をバックに、自身の独演ライブの模様をドキュメントした純音楽家・遠藤賢司こと“エンケン”監督による『不滅の男 エンケン対日本武道館』が10月15日テアトル新宿にて公開初日を迎えた。
観客からの「監督!」コールに応えて登場したエンケンは、劇中に着用していたまるで金襴どんすの花嫁衣裳のようなキンピカの超かっこいいスーツ姿でギターを抱えていた。
映画が大好きなエンケンはずっと「監督」に憧れていたのだという。三隅研次監督の『座頭市』の冒頭、市が地面を這いずり回っているシーンを観た時、初めて映画を美しい!と感じた。ライバルは『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督!などと奔放に語ったエンケン。本作品について、「昔の日本映画って、たとえば森崎東監督の作品とかすごく色がきれいでいわゆる「フィルムの色」を感じられるものだった。この作品でもそういう雰囲気を出すために、照明やカット割り、構図などをこだわってます。」と監督としてのこだわりをのぞかせた。
出来上がったばかりの新曲だという「ビートルズをぶっとばせ!」(ニーチェ、サルトル、アインシュタインとつづいたあと“奴隷根性をぶっとばせ!”とアジる快作!)を熱唱したあと、「僕はこれまでの音楽活動でもつねに自分が聞きたい音楽だけを作り続けてきました。自分が聞きたい音楽を作るのというのは、自分自身の創造魂とつねに対峙するということで、すごく大変で難しい作業。この映画も同じで、自分が見たい映画ということを念頭において作りました。フィルムの最初の一コマから最後の一コマまでそういう思いがつまってます。」と語った熱い魂に会場は熱気につつまれた。「映画の中では誰も観客がいなかったので、劇場ではみんな拍手してね。」と観客に笑いかけ、自身も客席で鑑賞した。
(watano)
★2005年10月15日、テアトル新宿にてレイトショー公開中!
□作品紹介
不滅の男 エンケン対日本武道館
□イベント情報
10月22日(土):秘蔵特典映像上映 (本編上映後)
・「エンケン対日本武道館メイキング!決戦24時(仮題)」
10月29日(土):オールナイトイベント (深夜 0時開演予定)
・「エンケン映画特集+トークショー」豪華ゲスト続々来場!
遠藤賢司、田口トモロヲ、みうらじゅん、大友良英、長嶺高文(映画監督)、『ヘリウッド』『アイデン&ティティ』上映
*予告なく、出演者の変更がある場合がございます。あらかじめご了承下さい。
*料金は、別料金となります。詳細は劇場までお問合せ下さい。
11月 5日(土):トークショー (本編上映後)
・超大物ゲスト交渉中!乞うご期待!!