8月13日、渋谷ユーロスペースにて『サヨナラ COLOR』の初日舞台挨拶が行われた。

本作品は、『無能の人』(‘91)で鮮烈な監督デビューを飾って以来、多方面で活躍を続ける異才・竹中直人監督の、4年ぶりとなる待望の新作。
馬場当のオリジナル脚本を読み、SUPER BUTTER DOGの名曲「サヨナラCOLOR」を想起した竹中が、馬場と共同で脚本を執筆。すっぱく甘い、珠玉のラブ・ストーリーが完成した。

海を臨む病院に勤める医者・正平(竹中直人)の元に、子宮ガンを患い未知子(原田知世)が入院してきた。偶然にも、未知子は正平が高校時代思い焦がれた初恋の人、その当人であった。
気楽に独り身を謳歌しているかに見える正平だが、実は二十数年もの間、未知子を一途に思い続けていたのだ。すっかり自分のことを忘れている未知子の素振りに傷つきながらも、献身的な治療を施す正平。徐々に回復し、正平に心を開き始めた未知子だったが…。

通路まで人で溢れかえった会場の中、竹中直人監督、原田知世、段田安則、雅子そして、ハナレグミの永積タカシらが登場。

竹中直人監督「一生懸命撮りました。撮影中は不思議なことが色々起き、山に向かって『やまだ〜』と叫ぶと『むとう〜』とやまびこが返ってきたりしました」など、普段の演技と変わらぬテンションで冗談を連発し会場を湧かせた。

原田知世「多くの人が来てくれてすごくすごく幸せです。4月、5月に撮影し、いつ公開になるのかと楽しみにしていました」

段田安則「100人中100人が面白いと言う作品はありえないと思いますが(笑)、60〜70人がいいと思ってもらえればと思います」

雅子「俳優陣が皆、素敵に演じていて、音楽もとても良いので楽しんで観て下さい」

永積タカシ「“サヨナラCOLOR”を作ったときは、まさかこんなことになるとは思っていませんでした。前から竹中さんが好きで、『サヨナラCOLOR』はとても好きな映画です」
また、竹中直人は自分の父親にそっくりだというと、竹中直人も、永積タカシは自分の中学生の頃とそっくりだと話し、永積が竹中のことを「父さん」と呼ぶなど、仲の良さを伺わせた。

最後に、永積タカシが映画のタイトルである「サヨナラCOLOR」をしっとり歌いあげ、舞台挨拶は終了となった。
(T.S)

★2005年8月13日より、ユーロスペース、MOVIX本牧にて待望のロードショー!
 大阪:第七藝術劇場、名古屋:シネマスコーレ 京都:みなみ会館 ほか全国順次公開

□作品紹介『サヨナラCOLOR』