韓国でも大ヒット!切なくも美しい永遠の愛を描いた『私の頭の中の消しゴム』監督&主演男優来日会見開催!
あなたの記憶から絶対に消せない、永久不滅のラブストーリー。
『私の頭の中の消しゴム』
本日、本作のイ・ジェハン監督と、主演男優チョン・ウソンの来日記者会見に400人ものマスコミが集まり大賑わいの中会見が始まった。
『私の頭の中の消しゴム』という映画は、数年前に日本で放送されたTV番組「Pure Soul〜君が僕を忘れても〜」という記憶障害の難病に冒された妻と、彼女を献身的に支える夫、二人の、切なくも純粋な愛の形を描いた、ラブストーリーを本作のイ監督が韓国映画としてリメイクしたものだ。
昨夜、羽田空港に着き400人以上のファンに迎えられ、今回「MUSA-武士-」以来5度目の来日を果たしたチョン・ウソンは「こんにちは。私は前回「MUSA-武士-」以来の来日になります。前回GAGAの方に次はどんな作品に出演するのですか?と聞かれ、次はラブストーリーだよと答えるとその時はぜひ!と言われたんですが、今になってそれなりの理由がある事が分かりました。それは日本人がラブストーリーに大きな関心を寄せているという事を知ったからです。」オフィシャルでは初来日のイ・ジェハン監督は、「今日は本当にありがとうございます。童話のような映画が作りたかったのです。その映画が日本でこんなにも多くの関心を持ってもらえ、とても感謝しています。」とそれぞれ挨拶。
その後の質疑応答では多くの質問が飛び交い、本作への注目の高さが伺えた。
Q.監督は今回が初長編監督作品だったという事ですが、特に苦労した点は?
イ監督:「映画自体が苦労そのものでして、今後も映画を撮る上で色々な苦労をすると思います。でも監督は皆同じような苦労をしているのだろう、と思います。だから特別苦労した点はなかったですね。」
Q.もしチョン・ウソンさんの頭の中に消しゴムがあるとしたら、1番消えて欲しくない想い出や人は?またその逆で消したい想い出等は?
チョン:「消したい記憶はないですね。私という存在があるのは過去があるからだと思うからです。それは記憶や思い出に置き換えられると思いますが、記憶というのはロウソクのようなもので、ロウソクを積み上げていって気に入らなければ吹き消してしまうという事になると思いますが、そういった記憶を1つずつ消してしまうのは真の私の姿を消してしまう事になると思うのです。他のものが全て消えてしまっても1つだけ残したいものがあるとしたらそれは“愛”です。愛の記憶というのは自分が持っていると同時に相手も持っていてくれる訳で、愛する人を覚えておくというのは私自身の記憶もそれだけ沢山持てるという事だと思うからです。」
Q.これまで男っぽい役柄の映画が多かったチョンさんが、今回本格的な恋愛映画に出演という事で、何か自分の中で発見した事や感じた事などは?
チョン:「私は20代の頃からメロドラマやラブストーリーに興味を持っていました。映画俳優になりたいと思い、色々観て影響を受けた映画もやはりそういったものが多かったんです。20代の頃したいと思っていた芝居も愛の物語だったんですが、実際出演した作品は男の友情ものでその中で女性との愛の形が描かれるといったいわゆる“アクションラブストーリー”が非常に多かったと思います。韓国映画界ではあまりラブストーリーなどが企画される事が少なくて、あるとしたらコメディ中心の“ラブコメ”と言われるものばかりでした。私はシリアスな内容のものが好きなので、そういったシナリオを喉の渇きを覚える感じで待ち望んでいました。そんな時、イ監督から本作のシナリオを頂いて、非常に嬉しい想いで出演を決めました。」
Q.最も印象に残っているシーンは?
イ監督:「全てが印象深いですが、特にラストのコンビニのシーンです。僕はシナリオを書く時に、そのラストのシーンを想像しながら書いていたので特に印象深かったです。」
チョン:「ラストのコンビニのシーンも好きですが、私がシナリオを読んだ時に1番感動したのは、やはりエンディングのシーンでした。悲劇的な状況であるにも関わらず、どこかで希望を持たせてくれる。2人がどこかに向かって旅立っていく姿を見せる事で希望を与えてくれるという点が非常に良かったです。一般的な韓国映画というのは、涙を要求するような作品が多いんですがこのシナリオを読んだ時にとても切ない現実ではあるけれど、見えない希望を探して旅立っていく若い男女の姿が美しく思えて、美しい涙を流せるんじゃないかと感じました。」
—–愛する人が僕との想い出を忘れていく。そして、いずれ僕をも忘れる。
—–忘れたくないのに忘れていく大切なあなたとの思い出…。私の頭の中の消しゴム、あの人だけは最後まで消さないでいて。
死より切ない別れが訪れると知った時、2人はとてつもない絶望と恐怖に襲われる。
しかし、最後は暗闇の中にうっすらとした光を感じ旅立つエンディング。
1番大切な愛の物語がここにある。
(菅野奈緒美)
※2005年10月下旬、丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系にてロードショー
◇作品紹介
『私の頭の中の消しゴム 』