1971年、ブラウン管に颯爽と姿を現した「仮面ライダー」。悪の秘密結社ショッカーが送り込む怪人に立ち向かう仮面ライダー1号=本郷猛と2号=一文字隼人の姿は少年たちの憧れとなり、そして唯一無二のヒーローとなっていった。そして今回「THE FIRST」の名のままに、仮面ライダー1号と2号が復活を果たし、35年目にして初めて彼らの真の姿が描かれる。
 本日『仮面ライダーTHE FIRST』の製作発表記者会見が東京會舘にて行われ、黄川田将也さん(本郷猛・仮面ライダー1号)、高野八誠さん(一文字隼人・仮面ライダー2号)、小嶺麗奈さん(緑川あすか)、ISSAさん(DA PUMP)、長石多可男監督が登壇し一言ずつコメントした後、Q&Aが行われた。

長石監督:「仮面ライダーは、私にとって何か不思議な縁を感じます。何年も前に助監督として「仮面ライダー」に関わっていて、今は監督として参加している。幸せな事です。」
黄川田:「僕にとって初のアクション映画です。小さい頃ヒーローに憧れていてそれが今回実現するという事でとても嬉しく思います。」
高野:「キャスト、スタッフ一同新しい仮面ライダーの歴史を作ろう、という事でやってきました。2005年の仮面ライダーをぜひお楽しみに!」
小嶺:「共演者の方々とも仲良くして頂き、監督にも可愛がってもらえ現場はとても楽しかったです。本作も良い作品になっていると思います。」
ISSA:「今回僕はDA PUMPとして主題歌を歌うほかに、ショッカーの幹部役でも参加しています。僕は仮面ライダーが小さい頃からすごく大好きなんです。だからライダーがやりたかったですね…。でも頑張ってやったので楽しみにしていて下さい。」

Q.初代仮面ライダー1号の藤岡弘、さん、2号の佐々木剛さんとはお会いしましたか?参考にされた事などはありますか?
黄川田:「お会いしてませんね。初代ライダーが放送されていた頃、僕はまだ産まれていませんでした。それで当時のライダーを観ようと思ったのですが、初代を意識してしまうのでは?という思いもあり、僕なりの本郷猛を演じようと思いました。」
高野:「僕もお会いしていませんが、ビデオを観て勉強しました。一文字のあの雰囲気だけは平成の仮面ライダーでも残したいという気持ちでやりましたね。」

Q.高野さんは「仮面ライダー龍騎」にも出演されていましたが、本作との違いについて戸惑いはありましたか?
高野:「僕は「ウルトラマン」「仮面ライダー龍騎」と今回でヒーロー役は三回目なんですが、いつもあるべきヒーローの姿として考えるのは、やはりかっこよくなければいけないという事。だから今までの自分の集大成として取り組みました。」

Q.注目して見て欲しい所は?また大変だった所は?
黄川田:「ライダースーツはデザインがすごくかっこよくて家に持ち帰りたくなるほどでした(笑)。細部までかっこよく作ってあるんですよ。あれを着ると毎回身が引き締まりましたね。撮影中は皆ハードスケジュールの中頑張っていて自分はぬるいなと感じたので、皆を見習いつつ頑張りました。」
高野:「バイクに乗りながらのアクションは必見です!ライダースーツもかっこよくて、あれを着ながらアクションすると、気持ちからライダーになり切ってしまいます。でも、マスク取ってのアクションも一つの見所になっていますよ。大変だったのは2役だったので違いをうまく出す事です。アクションももちろん苦労しましたね。」
長石監督:「ただ復活しただけではない、2005年にふさわしい「仮面ライダー」を観て貰いたいです。バイクはものすごくかっこよくて撮影が終わったら欲しいけど、無理なら盗むしかないかなぁ?と(笑)。あとマスクも好きで、私が特に好きなのは、泣いているのか、どこを向いているのか分からない目です。アクションは全てアクション監督にお任せしました!」
小嶺:「大変だったのはラストシーンです。海のシーンで、その日はとても風が強く寒くて足の指が取れそうでした(笑)。」

1971年から「仮面ライダー」の歴史が始まり、2005年…魂だけを継ぎ、現代にふさわしいヒーロー映画として創り上げられた『仮面ライダーTHE FIRST』は、いよいよ2005年11月5日(土)より全国順次ロードショー!!。

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
『劇場版『仮面ライダー THE FIRST』 』