映画評論家・水野晴郎氏のライフワークであり、全国に熱狂的なファンを持つ『シベ超』シリーズ最新作、『シベリア超特急5』が11日公開初日を迎えた。モスクワから満州里まで7日間のシベリア超特急内での事件が描かれる本作は、180秒に一回のアクション、シリーズ史上最高の制作費、万里の長城からの大階段落ちなど話題&見どころ満載のアクション大作だ。もちろん“楽しくなければ映画じゃない!”という水野氏の信念が貫かれており、名作へのオマージュなど『シベ超』らしいお楽しみも健在。舞台挨拶には水野晴郎氏、西田和昭さん、中野良子さん、スチールを担当した林家ペーさんが駆けつけ、立ち見が出るほど超満員の会場を盛り上げた。

 水野氏は、「第1作目を封切ったのが10年前。列車なのに動いてないとかボロクソでした。その時僕は言いました、これは『2001年宇宙の旅』であると。名匠スタンリー・キューブリックも封切られた時は誰にも認められなかったんです。『シベ超』もきっと認められる時がくると。そしてこれだけ大勢お客さんが来てくれるようになって、とても嬉しく思います」と終始上機嫌。作品の仕上がりには「『キル・ビル』を抜きました!『シベ超』is NO.1!」と自信を見せた。

 戦争で心に傷を負う女性を熱演し、水野氏、西田氏から「アップに耐えられる数少ない女優さんの一人」と絶賛された中野良子さんは、「水野さんの感覚を理解できるのは私だけかもしれません(笑)。次回作も出てみたいです」とアピール。続いてスチール担当として本作に参加した林家ペーさんは会場にもカメラを携えて登場し、「わけないほどの面白さ!荒唐無稽、魑魅魍魎が詰まっている映画です(笑)」と本作を讃えた。

(yamamoto)

☆『シベリア超特急5』は2005年2月11日より新宿ピカデリー4ほか全国順次ロードショー!

□作品紹介
『シベリア超特急5』