東京国際映画祭2004:『ニュースの天才』ヘイデン・クリステンセン、ノリノリ舞台挨拶
アメリカ大統領機エアフォースワンに唯一設置され、アメリカ国内で最も権威あるとされる政治マガジン「THE NEW REPUBLIC」。その人気ジャーナリストが次々と放った、スクープ記事41。そのうち27の記事が、実は“作られた”ニュースだった…。ジャーナリズムの在り方について改めて考えさせられる作品『ニュースの天才』。トム・クルーズが製作総指揮にあたったことでも話題を呼んでいる。
TIFFでは特別招待作品として上映されるこの『ニュースの天才』では、ニュースの捏造に走ってしまった実在の記者、スティーブン・グラスを演じたヘイデン・クリステンセンが来日し、30日の上映前には舞台挨拶にも登場。
作品とはがらっと雰囲気の変わる素顔の彼は非常に気さくで明るい、そして笑顔が素敵な好青年。「コンニチワー」「アリガトウ」など日本語を連発し、観客を喜ばせることも忘れない。日本の食べ物で好きなものは?という問いに「テンプラ!」と即答。連日の会見やインタビューで多忙なスケージュールをこなしながらもなんとか日本滞在を楽しんでくれているようだ。また、作品にちなんで今最も気になっている時事ニュースは?という問いには、「新潟で起きた地震」とコメント。映画祭初日に起きたこの地震の余波をヘイデン自身もホテルの高層階で味わったという。日本での強烈な体験として彼の記憶の中に残っていくのかもしれない。最後には、「(『ニュースの天才』)サイコー!」と観客と一体になってコブシを振り上げるノリのよさも披露してくれたヘイデン。次回作は『スターウォーズ エピソード3』、より魅力的な彼に近いうち映画のなかでまた会うことができそうだ。
(綿野)
※一般公開は11月27日(土)よりVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズにて先行、12月4日(土)より全国TOHOシネマズにて拡大ロードショー。
□作品紹介
ニュースの天才
□東京国際映画祭
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