『PARTY7』、『鮫肌男と桃尻女』でCGの実写がおりなす異次元ワールドにつれていってくれた石井克人監督の待望の3作目『茶の味』が公開され、渋谷シネマライズにて大入り満員の舞台挨拶が行われた。

 今回石井ワールドの舞台に選ばれたのは、なんと田園風景も美しいとある山間の田舎に暮らす一つの家族、春野家。この一見普通の家族たちが抱える悩みが妄想へと膨らみ、CG、アニメーションを自由自在にいききする奇想天外な世界へと家族たちを巻き込んで行く・・。日本の美、という今までのテイストとは一線を画すテーマのもと、ますます加速していく石井ワールド。浅野忠信、我修院達也、三浦友和、土屋アンナら個性豊かな客演もみどころだ。

 満員の観客を前に石井監督は、「ずっと前から観たいと思っていた映画を作りました。出来はバッチリ。」と笑顔で語ると、
浅野忠信さんは、「石井監督とは3本目になるのでマンネリになったらイヤだな、と思って臨みましたが現場でに入ってみたらそんなことはなかったですね。」と石井組の代表選手らしいコメント。また、三浦友和さんは、「今回初めて本来のコンテと絵コンテを両方いただいて。絵が分かるんですよね。出来上がりは想像以上でした。」と石井ワールドにすっかり引き込まれてしまった様子であった。『下妻物語』での演技の評価も高い土屋アンナさんは「この映画は日本の自然がすごくきれいに描かれています。人というものは素朴だけど、自然と同じくらいきれいなんだっていうことを伝えたいのだと思っています。」と独自の見解を語り、また、マドンナ的な役どころを演じたことについて聞かれると、「昔からマドンナなんで、演じるのは全然困らなかった。」と即答し、会場を沸かせた。

「見終わった後、ゆったりいい感じになれる映画だと思っています。」との監督の言葉どおりのほのぼのワールドが展開される本作で、夏の渋谷から純和風家屋にトリップ体験しよう!

(OZAWA)

■『茶の味』は、渋谷シネマライズにてロードショー中!

□作品紹介 『茶の味』