私の父の死などが体験となった『みなさん、さようなら。』ドゥニ・アルカン監督が来日
第76回アカデミー賞外国語映画賞を受賞、久しぶりにカナダから話題作が誕生した『みなさん、さようなら。』のドゥニ・アルカン監督と、妻でプロデューサーであるドゥニーズ・ロベールさんら来日、オスカーを持参してのカナダ大使館で記者会見を行った。
すでにカンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネートされ、主演女優賞(マリ=ジョゼ・クローズ)と脚本賞(ドゥニ・アルカン)を受賞しており、世界から多くの絶賛されている。
過去に『アメリカ帝国の滅亡』(86)でカンヌ国際映画祭・国際映画批評家連盟賞も受賞しており、辛口でかつユーモア溢れるアイディアが盛り込まれたドゥニ・アルカン監督の作品は、本作でも死を直前に迎えた男性がなお人生を謳歌しようとする素晴らしい父親・レミを描く、監督は質問で、レミが抱く願望は、すべて私そのものであると語り、死を直面した父親を描いたのは、自分の父や母が癌でなくなっており、その3年間を病院で看病した経験から1度、映画化してみたかったテーマで、脚本の執筆には、かなりの苦労があった。
脚本の執筆には、書けばどんどん暗くなる物語に前作の『モンオリオールのジーザス』(89)のキャストに置き換えてみることで、実に面白く仕上がったそうだ。
公開は、4月24日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー公開されます。
□作品紹介
みなさん、さようなら