話題の最新作!北野版『座頭市』記者会見、監督ら心境を語る
「世界の北野」注目の最新作、『座頭市』の記者会見が朝日スクエア(東京・有楽町)にて行われた。会見には北野武監督ほか、浅野忠信、プロデューサーの森昌行氏が出席。映画完成後の感想を聞かれると、北野は「後の処理がめんどくせえなあ、と。毎日取材受けてんだけど、同じ事を何十回も言うのがつらい。早く新しい作品をやりたい 」と相変わらずの毒舌ぶり。3ヶ月殺陣の特訓をしたという浅野は、「(完成品を見て)思い入れが強すぎちゃって、ずっと感動しっぱなしでした 」と話した。
斬新さが話題の北野版『座頭市』だが、中でも注目なのがタップやコント仕立てのシーンが盛り込まれた“新しい時代劇”という点。その作風への質問が多い中、「『座頭市』やるからといって、わざわざタップを探し出してきたわけじゃない 」と北野。「ただ、なんせ『座頭市』ですからね。『座頭市、ハワイへ行く』とかもあったけど、それだと怒られちゃうから・・・」と続け、「それぞれが映画の中でどんな“芸”を見せているかに注目してほしい 」と、様々なシーンで登場する“プロ・芸人の技”へのこだわりを垣間見せた。
また、北野は「下駄でタップなので、(ダンサーは)足から血を出していた」、「浅野君も血を噴き出すほど、刀を振り回していた 」と現場の裏話を披露。反対に浅野は、「監督は殺陣がとても上手で、本当にびっくりして、これは練習しないと、と思った。」と話し、北野との共演について聞かれると、「目の前に立つと怖いというか、当時の時代に僕が浪人で、実際に監督が目の前にいたら、きっとやられてしまう 」と語った。
気になる観客動員についての質問には、「100万人以上を目標にしたい。後はどう結果がでるか、です 」と森プロデューサー。最後に北野へ次回作の質問がされると、「パロディー版の『お笑い座頭市』をやりたい 」と得意の“たけし節”で返し、会場を沸かせた。
*本作は、9月6日(土)より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー!
(山本絵美)