ジャパニーズホラーの旗手・清水崇監督の『呪怨』がすごいことになっている。ビデオレンタル用に発表されたものがあまりの恐ろしさに口コミで話題となり、劇場用が新たに製作され公開されるやいなや大ヒットを記録し、その人気はハリウッドにも飛び火し、サム・ライミ製作で清水監督続投によるリメイクも決定している。その「呪怨」シリーズの今見られる一番新しい作品が、『呪怨2』である。

テレビのオカルト特番で呪われた家を訪ねてから出演者、スタッフの身の回りに恐ろしいことが次々と起こっていく…というのが全体的なストーリーになるが、一人一人の身に起こるそれぞれのエピソードを積み重ねていくことで恐怖のテンションを下げることなくラストまで突っ走る、という作品の構造は前回と同じである。キャストは新しいヒロインに酒井法子、前回の生き残りとして再登場する市川由衣、その他堀江慶、新山千春、葛山信吾らが悲鳴と絶叫の競演を繰り広げる。その恐怖の公開に先駆け、「葛山信吾を囲んで『呪怨2』鑑賞の夕べ」なるイベントが開催された。「仮面ライダークウガ」やテレビドラマ「真珠夫人」などで大人気の葛山を一目見ようと、入場料5000円という高額にもかかわらず、1時間でチケットが売り切れファンの熱狂を感じさせた。

台風の悪天候の中、駆けつけたファンを前に葛山は、「こんな天気の悪い中ありがとうございます!この天気もなにかの呪いでしょうか(笑)。」とジョークを飛ばす。こんな怖い映画に出ていて夜うなされたりしませんでしたか?というファンからの質問に対しても、「悪夢は見てないですよ。撮影はすごく楽しかった。どうやったら”こわがっている芝居”になるのかを考えながらやってたのでそれがすごく楽しかったです。怖い姿を研究されているカヤコさんの姿っていうのが怖かったですね。悲鳴を上げるシーンはアフレコでしたが、今でも迫ってくるカヤコの姿というのは脳裏に焼き付いています。でも悪夢は見ませんでした。」と、あくまでも役者として、恐怖映画の俳優というものを研究しながらの芝居であったようです。

☆『呪怨2』は8月23日(土)より全国ロードショー!!

□作品紹介『呪怨2』
□公式頁『呪怨2』

(綿野かおり)