今年で第25回を迎えた「ぴあフィルムエスティバル(PFF)」のメインプログラムである自主制作映画のコンペティション「PFFアワード2003」の表彰式が行われた。全国各地より応募された744本の作品の中から12本が選ばれ期間中上映された。その中から最終審査員によってグランプリ他各賞が審査された。今年の審査員は、中村貞夫(映画監督)、篠山紀信(写真家)、河瀬直美(映画監督)、松任谷正隆(音楽プロデューサー)、浅井隆(映画プロデューサー)の5名であった。グランプリに選ばれたのは上田大樹さんの『NEG.WONDERLAND(ネガ・ワンダーランド)』。「PFFに出るのは2度目で、2000年に準グランプリをいただきましたが、それは出来すぎた評価だったと思っています。今回の作品も人物描写や構成など甘かったと自分は思っています。この賞をいだだけたことはもちろん嬉しいですが、そもそもはスカラシップをとることを目指しているので、まだまだ通過点にしか過ぎないと思っています。」となんとも頼もしいコメントをした上田監督。是非スカラシップをとって面白いものを作ってもらいたいですね。その他受賞作は以下のとおり。

グランプリ:「NEG.WONDERLAND」 上田大樹監督
準グランプリ:「鳥籠」 木下雄介監督
審査員特別賞:「Have a Good Journey」 小林雄介監督
       「はつこい」 三浦大輔、溝口真希子監督
       「えてがみ」 内田伸輝監督
観客賞:「鳥籠」 木下雄介監督
企画賞:「美女缶」 筧昌也監督
音楽賞:「満腹家族」 広田淳也監督
技術賞:「流れる」 湯浅弘章監督
コミュニティ賞:「NEG.WONDERLAND」 上田大樹監督