沖縄映画の真打ち『ホテル・ハイビスカス』楽園的舞台挨拶!!
『ナビィの恋』で観客を魅了した中江裕司監督の4年ぶりの新作『ホテル・ハイビスカス』は、沖縄にある小さなホテルが舞台。前作の平良とみさん扮する恋するおばぁことナビィから一転して、今度のヒロインは破天荒で天真爛漫な小学三年生・美恵子。沖縄の小学生3100人の中から選ばれた蔵下穂波ちゃんが、青空に向かってまっすぐ笑うハイビスカスの花のような強烈なヒロインで観客を魅了する。
公開初日の舞台挨拶には、監督の中江裕司さん、主役の蔵下穂波ちゃん、三線とビリヤードの名手の父ちゃんを演じる沖縄民謡界のスター照屋政雄さん、美人で働き者の母ちゃんを演じる余貴美子さん、ホテルハイビスカスの宿泊客となる青年役の和田聡宏さん、というホテルハイビスカスの面々が渋谷に現れ劇場に沖縄の風をふきこんだ。
なんといってもここでもヒロイン役の蔵下穂波ちゃんの魅力全開!といった感じで、余貴美子さんは「普段から穂波ちゃんには『殺すぞー!!』とか脅されたりしていて、父ちゃんの照屋さんはホント強いし、沖縄の人には勝てません!と思いました。」と敗北宣言。和田聡宏さんまで「穂波を筆頭に沖縄人には圧倒されっぱなしでした。穂波にすね毛燃やされたりしたんですよ!!」と暴露してしまう始末。
また三線の名手である照屋さんが演奏をはじめちゃうやいなや、調子に合わせて踊りだしてしまうホテルハイビスカスの人々ったら。まったくもって、こんな楽しい舞台挨拶はない!って思っちゃいました。ユートピア的沖縄映画さながらの雰囲気がそのまま舞台挨拶にも現れているという感じでした。ここは楽園?
☆『ホテル・ハイビスカス』は渋谷シネマライズ他にて公開中!!
(綿野かおり)