あの『刑事まつり』が帰ってきた!

公開するやいなや反響を呼び、シネマ下北沢の動員記録を打ち立てるなど予想外(?)の展開を見せた『刑事まつり』。気になる今回の全10人の監督たちへの通達は、「主人公は女刑事であること」!そしてその期待を一身に集める女刑事役を引き受けたのは、秋本奈緒美、中原翔子、林由美香、岡元友紀子など。強くそしてなによりセクシーな女たちがさまざまな武器を手に悪党に立ち向かう姿を拝むことができる..という、それだけでもうごちそうさま、なおいしい企画となった。

加え、前回に引き続きあっと驚くあの人のカメオ出演やここまで見せるか?!のサービスショットなど、新進気鋭の監督たちの真剣な、自己責任によるお楽しみはやはり『刑事まつり』ならでは。監督たちの「冷や汗」をよそに、まさに“まつり”は楽しんだもの勝ちなのである。

初日舞台挨拶に8人の監督たちと、プロデューサーの篠崎誠監督が並び、また、欠席した是枝裕和監督(『はぐれちゃった刑事』)・鈴木浩介監督(『絶好調刑事』)からの楽しいメッセージビデオが上映された。

安里麻里監督(『子連れ刑事』)——10分という短い中で思っていたより手間暇かかってしまいました。

井口昇監督(『アトピー刑事』)——アトピーという題材を真剣に扱いました。苦労しました。

塩田明彦監督(『地を這う十字剣刑事』)——ぜひ参加させてくれと申し入れしました。自己責任で好きなことする、という感覚を忘れたくないですね。

新藤風監督(『ぱいぱん刑事』)——参加することを、ぎりぎりまで迷いました。なのに、撮影時に録音機材を盗まれたり、カメラが壊れたり、脱臼したりまでして・・。大変でした。

瀬々敬久監督(『姦刑事』)——反米反戦のメッセージを伝えたかったのですが。・・伝わらなかったようで。

本田隆一監督(『背徳美汁刑事』)——とんでもないことになってしまってます。

松梨智子監督(『キューティ刑事』)——刑事もののドラマを見たことがなくて、「刑事」って何をするんだろうってHPで勉強するところから始まりました。

吉行由実監督(『発情女刑事』)——以前から刑事さんの専門用語に発情してしまうので。いい企画いただいたな、と。

篠崎誠監督(プロデューサー)——結構みんな真剣にやってます。3弾と4弾の撮影も始まってます。

プロデューサー業に徹した篠崎監督は「むしろ自分で作品を撮る時より気疲れ」したとのこと。酔った勢いのアイデアから始まったこの企画がここまでくるとは誰が予想しただろう。第3弾『最も危険な刑事まつり』も近日大公開予定!

なお、『帰ってきた 刑事まつり』は3月22日よりシネマ下北沢にて、話題騒然のロードショー!!

(Yuko Ozawa)