『能楽師』能の世界を映画に、多くの観客で埋め尽くした初日。
600年の歴史をもつ能の世界に見せられて1本のドキュメンタリー映画が完成。
ドキュメンタリー映画を撮って今回が2本目となる田中千世子監督の心と演じる関根祥六氏の心が生んだ映画『能楽師』。早朝にもかかわらずユーロスペースでは、OLから高齢者にいたる層で立ち見もでる人気。初日の舞台挨拶に監督、出演者、スタッフが挨拶を行った。
田中千世子監督「こんなにたくさんの皆さんに見に来ていただいて感動しております。能の世界をもって多くの方に見ていただければと思っております。」
関根祥六「ドキュメンタリー映画ですが、この映画の主役をやらさせて頂いております。、能の世界が映画になり、一般公開されると、それに初日にこれほどまでのお方がお出かけ頂いたということは感謝しております。能は、昔からまったく変わっていないことが1つだけあります、それは、心で、芸術というのは、心が一番大事で、とくに能は心にあって、演者の心とお客様の心、心と心で交流する、その心が一番大事であると思います。その心を田中監督が敏感に捉えて映画にしたいという気持ちと能を伝えたいという気持ちが一致して映画を作られたと思います。その気持ちに私も賛同いたしました。映画だけでなく生の能も観ていただければと思います。」
梅林茂音楽監督「能の映画に音楽をという話で軽い気持ちで受けたのですが、世界をほとんどしらなかったわけですし、映画のラッシュを見せていただいたときに、間があり、音楽家として、その間に音楽を感じますし、そこに映画音楽をつけるというのは、難しく、作品もデリケートなもので、これがきっかけになったのかは分かりませんが、自分なりにドキュメンタリーの中で本質なものにじゃまをしないように音楽を作ってみました。」
『能楽師』は、ユーロスペースにて公開中!
□作品紹介
能楽師