実在の中性タレントとして役者、歌手、リポーター、モデル・・活動の幅を着々と広げ続ける内山怜也(うちだれいや)初主演作『Rei-ya』。公開にともない、BOX中野のレイトショー上映前、監督・出演者3名が登壇しての記念舞台挨拶が行われた。

女性らしくありたいのに性別は男性であると言う事実。主人公・レイヤを演じるのは、自身もこの性同一性障害に悩み、16歳の今日まで「自分らしく生きること」を問いつづけてきた内田怜也本人である。

作品は、実際の内田怜也(レイヤ)へのインタビューとその怜也を取材するうちに自分の生き方を見つめなおす女性記者の物語からなる。インタビューというフィクションと等身大の女性を体現するインタビュアーの物語というノンフィクションが交錯する本作には、ドキュメンタリーを超えた現代女性のリアルライフが描かれている。

怜也(レイヤ)という生き方はインタビュアーを始めとしたすべての人に、「自分らしく生きること」を優しく語りかけ、たくさんの問いかけを残していく。悩みながら自分に素直に、正直に生きるその姿には、葛藤しながら日常という毎日を精一杯生きている女性達にとって、共感せずにはいられないなにかに出会うことが出来るだろう。

高橋巖監督——今日は怜也君が来れなくって申し訳なかったのですが、映画を楽しんでください。

あだち理絵子さん——リノというライターの役をやっています。自分自身演じていながら半分本当の話になっているんです。素直に感じたところがでているので、私の身になってぜひ一緒に共感していただけたらと思います。

“J”アントニオさん——演技の事を監督に聞いたら、ラテン系そのままで、おもいっきり浮いてくれって言われたんでそんな感じで出ています。とてもいい映画なんでよろしく!

羽田陸生さん——カメラマンの加地役です。この映画はセミ・ドキュメンタリーです。心に響いてくる映画なので構えずに観てください。

細川智三さん——リノの上司役です。初めて怜也君に会った時、自分らしく生きているその姿に普段忘れているものを感じさせてくれたんです。観て、感じてください。

『Rei-ya』も上映される[現代女性の性]をフィーチャーしたBOX東中野の特集上映「リアル・ウイメン」。2月1日(土)から7日(金)までの期間中、現代女性の部屋の中を垣間見る『現代女性生態図鑑 EROCHI-缶』、杏奈という女性が思い出の地を巡りAV嬢になるまでの実話を収録した『スーパードキュメント 杏奈という彼女の場合』も併せて上映される。

(Yuko Ozawa)

エンゲルホームページ