オープニンセレモニーが終わって間もなくはじまった『マイノリティ・リポート』の舞台挨拶。まだ興奮冷めやらぬ会場は、スティーブン・スピルバーグ監督とトム・クルーズが再び登場した瞬間に更にヒートアップした。「トム〜!」というファンの声援に「コンニチハ!」と笑顔で手を振るトム。赤いシャツに黒のスーツという姿でマイクの前にたったトムは「私は日本で撮影をしていますが、日本での撮影は初めての経験です。とても素晴らしい経験をしています。」と今月初めに姫路や京都で行われた『ラスト・サムライ』のロケに触れ、この作品の共演者である渡辺謙が会場を訪れていることを紹介した。
ついで『マイノリティ・レポート』と共に来日できたこと、スピルバーグという才能あふれる監督と一緒に仕事ができたことをうれしく思い、応援してくれる皆さんに感謝していると、スピルバーグ監督と抱き合いながら語ったトム。一方スピルバーグ監督も、今回オープニング作品に『マイノリティ・レポート』が選ばれたことを喜ぶと共に、たくさんの協力者に感謝を込めると挨拶し、「この『マイノリティ・レポート』の原作を見つけたのはトムであるし、監督に私を選んでくれたのもトムだ。だからトムにはとても感謝しているよ。」とトムを絶賛してやまなかった。
そしてすっかり息のあった二人に『恋人』や『至福のとき』で知られる女優のドン・ジエが花束を贈呈。3人のフォトセッションではスピルバーグ監督とトムが花束で顔を隠すなど茶目っ気たっぷりでファンをわかせていた。
(Mika Saiga)

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第15回東京国際映画祭