ぴあが創刊30周年、パルコも来年で30周年を向かえるにあたり「ぴあ30周年記念 PFF&シネクイント スペシャルイベント第1弾」として『パルコフィクション』公開前夜祭がシネクイントで開催された。
司会は、荒木啓子さん(ぴあフィルムフェスティバル・映画祭ディレクター)の進行で、矢口 史靖監督、鈴木 卓爾監督をゲストに向かえオムニバス短編映画『ワンピース』の新作一挙と『パルコフィクション』秘蔵メイキング映像が上映された。
会場には、立ち見の出るほどの人気で、今年のPFFオープニングでも上映され、すでに新作『パルコフィクション』の注目度も高い。このイベントの目玉は、『ワンピース』の上映。この作品は、カメラをワンシーン、ワンカットで据え置きにして、そのカメラの前で役者さんたちが演技をするのですが、撮影中は、一切カメラに触れてはいけないルールを決めて、かつ、編集・音の追加なども一切しない作品です。ワンカットの中で起きるドラマです。1篇の話なので、『ワンピース』という題名をつけています。
今日の舞台挨拶の内容を一部紹介します。

荒木啓子「1982年から87年までPFFの会場としてシネクイントの前身であるパルコパート3で開催されていた懐かしい空間です。現在、ぴあは、パルコと共に30周年イベントを開催しています。映画は、『パルコフィクション』の上映をはじめ、PFFグランプリ監督である橋口監督の最新作『ハッシュ!』も上映中です。本日は、矢口 史靖さん鈴木 卓爾さんを招いております。」

矢口 史靖「『ワンピース』は、ぼくらの長く続けている自主制作ビデオで今回『ワンピース・グレカニコフ』というタイトルを付けさせていただきました。“グレカニコフ”とはどういうタイトルなんでしょうか?」
鈴木 卓爾「“グレカニコフ”とは・・・シネクイントは、上映しながらワインが飲める劇場で、“グレカニコフ”とはワインの名前です。ウソです(笑)」
矢口 史靖「本当は、タイトルを二人で考えているときにレストランに入ったら“グレカニコ”というワインの名前がメニューにあって、そのままだとワインの名前だといわれるので、“フ”を付けてロシアっぽくしてみました。」
鈴木 卓爾「見所は、いままでと違うのは、かなりギャグっぽかったりします。今日の『ワンピース』に出演している人のほとんどは、『パルコフィクション』にも出ています。」
矢口 史靖「今日見たら、明日から見なくっていいわけ?」
鈴木 卓爾「話が違う」
矢口 史靖「あぁ、話が違う(笑)」

矢口 史靖監督、鈴木 卓爾監督のコミカルなトークが行われたスペシャルイベント第1弾でした。
イベント第2弾は、8/3(土)21:30〜より同会場にて両監督の自主制作など、初期作品を多数集めて上映とゲストトークイベントが開催されます。現在、チケットぴあにて7/19より発売開始!

□パルコフィクション公式サイト
http://www.parco-city.co.jp/cine_quinto/parco_fiction/
□ぴあ30周年記念 PFF&シネクイント スペシャルイベント
http://www.pia.co.jp/pff/
□ぴあ30周年イベント
http://www.pia.co.jp/30th/