満員札止めの熱気の中『カラー・オブ・ライフ』初日舞台挨拶Q&A開催!
00年に深夜枠のTV番組としてオンエアされ、深く熱狂的なファンを多数生み出した『バミリオン・プレジャー・ナイト』待望の劇場版『カラー・オブ・ライフ』が3月22日初日を迎えた。当日劇場には早い時間からファンが詰めかけ、通常プログラム上映時間中に立見も含め入場券はソールド・アウト。来館しながら入場できなかったファンが百人を越えるなど“バミリオン症候群”の深刻さ(笑)を浮き彫りにする大盛況だ。
この日は、本作で監督・脚本・撮影・編集・音楽監督を兼任しそして実は出演もしていたりと八面六臂の活躍をみせた映像クリエイター石橋義正監督と、モデルでありまた本作の中でも特に強烈な印象を残すいくつものエピソードで主演をしているANNさんがゲストとして登場、通路も埋め尽くすファンの熱気を前に、「今日しかやってないと思われた方が大半ではと、心配ですが…」と笑顔で挨拶。この日のために大阪から駆けつけ、激しいというより優しげな関西弁が作中のキャラとマッチするANNさんに花束を贈呈後、ファンとのQ&Aが行われた。その一部を、紹介しよう。
Q.なぜ、みんないかれてるんですか(笑)?
石橋監督——みんながいかれてるというか、大体皆ANNさんにあわせるとああなったと…
ANNさん——あれがいかれてるってなら、みないかれてへんの(笑)。小さな頃からあんな感じの遊びをして育ってきたから、監督とやったことはごく自然やったんです。
Q.アイデアはどういったところから思いつかれるんですか?
石橋監督——普段から考えてたりするんですけど、やっぱり幼児体験が一番大きいかもしれない。小さいときに面白かったことって、勘違いして覚えてたりするでしょ。それで再現してみると、全然違うものになったり。そんなところが、ANNさんも重なったようです。
Q.作品の出演者が女性ばかりなのは何故でしょう?
石橋監督——最初から女性だけと考えていたんですが、所謂バラエティ番組の女性の扱いって雛壇に座っていてエッチな質問でいじられるみたいなものがほとんどなので、そういったものではなく女性が前面に出てきて強いものにしたいと思ったんです。
Q.撮影で苦労された点は?
ANNさん——毎回苦労したんですけど、監督は演技や感情に関しては説明しない人なんで私なりに考えてやりました。それとモデルの仕事だと綺麗な顔しかみせないし、その都度モニター・チェックができるんですけど、この作品は監督があははは…と笑ってOK!作品が上がるまで見せてくれないんで、心配で…
石橋監督——カット数が多く時間が無かったので、ドンドン撮らなきゃならなかったんですよ。で、きっとANNさんが一番見られたくないだろうなという瞬間が撮れた時がOK!…て感じかな。嫌がるだろうなと思いつつ、OK!出しちゃった(笑)。
Q.ANNさんが一番お好きなエピソードは?
ANNさん——『主婦マニア』のあんな顔は、これまでの仕事柄ではこの世で出したことはなかったものですね。それが自分の中では新しかったです。また、これが最初に撮影したエピソードだったので、これから先何をやらされるんだろうって(笑)。それと『キャシーズハウス』。私昔から人形になりたい願望があったんで、監督から人形になってもらいますって言われてすごい嬉しくて。でもメイクしたら、私だけカマっぽかったんですよ。ショックですね。オンエアみたら男の声…監督なんですよね…になってるし、聞いてないで!って思って(笑)。
石橋監督——シナリオも何もなかったもんね。やっぱり先に言って、嫌だって言われちゃかなわんでしょ。現場で楽しければいいでしょってね(笑)。
ANNさん——楽しかったですけどね(苦笑)。
なお、『カラー・オブ・ライフ』は渋谷・シネクイントにて、連日21時30分よりレイトショー公開中。また公開中イベントとして、4月13日には漫画家の江口寿史さん、20日には“フーコン・ファミリー”シリーズ等の脚本を手掛けた佐藤佐吉さんを迎えてのトークショーも開催予定だ。
□作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=2732
(宮田晴夫)